愛すべき世界の忘備録

ドルステとわたし

ドルステとわたし ③―瞬瞬輝生の星達へ―

「ドルステとわたし」の最後に、私の人生を輝かせてくれたアイドル達に一言述べておこうと思う。

本当は全員に述べたいのだが、都合上、各グループ1人にずつに納めておきたい。

 

【GS382 焼田侑弥様】

ドルステの眼鏡史上初の最初から眼鏡キャラを貫いてくれた焼田くん。

5kmはありそうなlong long legと第一印象からくるクールな出で立ち、それとは対照的な儚げな歌声。そしてしっとりとしたウィンクをはじめとする湿度のあるファンサに時折見せる優しい笑顔。ギャップにギャプを重ね、更には焼メロディの覚醒っぷりなどなど、いつも撫子を新鮮に楽しませてくれましたね。

焼田くんのファンサって本当に湿度と質量があるんです。でも勢いがある割には優しく投げてくれるから当たっても痛くない。そんな未体験のファンサが印象的でした。

師匠が大好きとのことで、青と紫2色持ちしているときでも優しくしてくれたのは2色持ちにいろいろな想いがあるオタクはとても嬉しかったです。

プライベートでは口が悪く繊細な君ですが、仲間に何かあったときは真っ先にフォローに入ってくれる様子を垣間見て、GS382を、撫子を心から愛してくれているんだなということを心から感じました。

焼田くんがきっかけで陶芸教室にも行ったし、ライブ参戦用の着付けも上手くなれたと思います(そして青い着物の数がンンンン枚にもなった)。ステージ上だけでなく、私の世界を広げてくれたことにも感謝しています。

これからもGS382のメンバーと伝説を創り続けてください。本当にありがとう。

 

【プライムーン 赤河望様】

BttP初日、「赤河の血筋…………」となり拝み倒しながら振った赤いペンライト(当方赤アムールでもあります)。

ですが、祐様とはまた違った魅力でティアラを虜にしていくのんちゃんの姿に私もどんどん惹かれていきました。

何度でも書きますが、ETL214の「ティアラのみんな、お姫様になってね!」の瞬間が大好きで、プライムーンが三日月とは違った姿でティアラから愛されていく第一歩だったと思います。

のんちゃんのファンサは"圧"を感じることが往々にあるのですが、potmの台詞を貰ったとき、じっとこちらを見つめてくるのんちゃんに、うっかり恥ずかしくなって少しだけ目を逸らしてしまったところ、「なんで逸らすの?」と言いたげに目をパチパチしてくれたこともありましたね……

曲に合わせてころころと変わる表情も素敵で、「かっこいい」から「かわいい」までなんでもこなすのんちゃんにいつも楽しませてもらいました。

自分が理想とする「かわいい」を追い求めて努力する姿は本当にかっこよくて、のんちゃんが「次ぎ会う時はお互いもっと綺麗になっていようね」というたび、こちらも身が引き締まる気持ちにもなります。

ドルステ11年(自分が追ったのは丸8年)の大きすぎる感情を背負わせてしまったことを申し訳なくなったこともありますが、そんな重圧はものともせずに見せてくれる笑顔を見て、私も救われました。

愛させてくれて本当にありがとう。次会う時は私ももっと綺麗になれるよう頑張ります。

 

【アンプラネット サティ・ド・オルティス様】

巧みなダンスを披露してくれた旧サティくんと慈愛に満ちた笑顔でビジューを包んでくれた新サティくん。

最初は新しい身体に慣れてないのかな?と心配になることもあったけれど、日に日に力強さを増していく歌声とダンスにこちらもだんだんと惹かれていきました。
マーニィとの息ぴったりのダンスも最高で、ワンプラのコールは本当に楽しかったです。

お見送りの日はビジューそっちのけでドットさんにひっついていたのをそっと見送ったのも良い思い出です。

PPP222で再会したとき、あのしなやかで伸びのあるダンスや慈しみに溢れた眼差しが何一つ変わっていなかったこと、むしろ何段もパワーアップしていたことにほろりときました。

見つけてくれてありがとう。これからもビジューの心を盗み続けてください。

 

 

【CHaCK-UP ウロニム・ドットア・ラヒコ様】

あなたとの思い出は濃すぎて何から語ろうか非常に迷うところではありますが、「👓で見通して」と書いたうちわを振っていると、ダブルリングをスチャっとしてくれて、こちらがレスを返すと「よくできました」と言わんばかりに満足げに笑ってくれたことが印象に残っています。

秘密主義(お見送りで何を聞いても「秘密です」としか返ってこないことが多々あった)な癖に意外と表情豊かなところや性格の割にダンスが大振りなところ、度肝を抜いたドロシーの演技など、たくさんたくさんチャームを魅了してくれましたね。

 

そして土岐原穣様へ。

きみちゃんを支えてくれて本当にありがとう。きっとあなたは天才を支える天才なんだと思います。苦労人と見せかけて意外と我が強いあなただけれど、これからもチームの柱となってください。

 

お友達の応援スタイルも非常に独特で、彼の言動に良い意味でやきもきしたこともありましたが、「アイドルの応援」の楽しさを教えてくれて、2015年10月15日にAWの私を救ってくれたのは間違いなくあなたとあなたのお友達です。

そのダブルリングで見通してくれてありがとう。ずっと大好きです。

 

 

 

【三日月 赤河祐様】

あなたのエレガントな立ち振る舞いと優美な言動、そしてプライベートで見せる可愛らしい一面やくしゃっとした笑顔。
そんなたくさんの表情にいつもドキドキさせてくれましたね。物販のポストイット(ランダム)を引いたら5回連続で祐様が出たときは思わず笑ってしまいましたが。

AWの自我が芽生え始めた頃、お見送りに慣れずたどたどしく「千秋楽まで頑張ってください」お伝えしたところ「はい、頑張ります」と優しく微笑んでくださったのを覚えています。
いつでも優しく、紳士である貴方に、応援している私も祐様の前では淑女でいようと、自然と背筋が伸びるようになりました。

貴方を応援できた期間は短かったかもしれませんが、2017年、そして2022年に貴方の姿を見ることができて、こんなにも未来を信じることができるんだと、希望を持つことができました。
いつか貴方達の月も満ちることを信じて。

出会ってくれて本当にありがとうございます。

 

【プレゼント◆5 茅嶋暁様】

私をAWに導いてくれたひとり。あなたがいなければ私はキラキラした8年と少しを過ごすことはできなかったと思います。
クセのあるキレキレのダンスと色気のある歌声。そしてなによりヤマトへの、メンバーへの、リボンへの、撫子への愛。そのひとつひとつが歪みなくて、人はこんなにも他人を愛せるのだと尊敬しています。

2015年に消すことができなかったペンライト。いつの間にか電池が切れてしまっていたそれが、再び紫色に灯った2021年。
ウィンターライブの初日、指差しを貰って思わず出そうになった声を飲み込むために口に手を当てたら、あなたはニヤッと笑っていましたね。なんだかそれが無性に懐かしくなって、泣くところじゃないのに涙ぐんでしまいました。

PPP225で観た6色のリボン。変わるものも変わらないものも、過去の全てが今に繋がっていくことをあなたから教わりました。

ヤマトの次に愛してくれて、本当にありがとう。
紫色はずっと特別な色です。

 


+++++

 

アイドルステージがら貰ったもの。それは全て美しい思い出だった。
と、言いたいところではあるが実際のところそれだけではない。

しんどかったこと、スマホをぶん投げて憤ったこと、「なんで眼鏡外した???」とキレたこと、困惑したこと、言葉にならない負の感情はたくさんあった。
大人の事情を察してしまうことも多々あった。関係者の皆様も大変な苦労があったと思う。

ドルステとは別に、生活を共にしているジャンルの言葉にこういうものがある。


"瞬瞬必生"


「勝手にまとめるなよ!(中略)間を死にきてるんだ!みんなバラバラで当たり前だ!!それをムチャクチャとか言うな!!」
という主人公の台詞からネットミーム的に生まれた四字熟語だ。

売上低迷故の路線変更、脚本家の交代やキャスト変更etc、度重なる大人の都合により作品の外も内も凸凹の道を歩んできたシリーズをメタ的に表現しているものだが、ドルステにも似たようなことが言えると私は思っている。


詳しくは

「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」を見て欲しい

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B083G85WRZ/ref=atv_dp_share_cu_r


私達(主語が大きすぎるが便宜上こう表現させてもらう)は清濁併せたたくさんの感情を抱きながらこのAWという世界を必死に生き、そして愛してきた。きっと創り手の側の彼らもそうなのだろう(そうであってほしいという願いでしかないが)。凸凹でも、否、凸凹だからこそキラキラと輝く、愛おしい世界なのだ。

 

PPP225のラストの回。ナカシン(金曜日)は言った。

「アイドル達は、一瞬一瞬、輝いて生きています」

瞬瞬必生ならぬ瞬瞬輝生。

11年間、その一瞬一瞬を輝いて生きた彼らに、今一度感謝と愛を込めてお礼が言いたい。
あの日出会ってくれて、愛してくれて、愛させてくれて本当にありがとう。

いつかまた出会える日まで。

\アイドル最高!!/

 

 

【参加記録】
・プレゼント◆5 -恋するオトコは眠れない-
・プレゼント◆5 -オレはぜったい悪くない!-
E.T.L vol.4 ~3までのことは聞かないで~
E.T.L vol.4+ ~電波受信!電波受信!至急集合せよ!~
・CHaCK-UP
・コス☆メン フェスティバル vol.13 ~十三夜の月待ち~
E.T.L vol.5 ~秋といえば学園祭だけどやっぱり宇宙に連れてくね!~
ネルフェス2014 in 武道館
・コミックジャック
・CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~
・CHaCK-CHeCK-CHaRM case001~地球のアイドルというものを勉強したのです!~
E.T.L vol.7 ~雨天決行★シャトルでキミを迎えに行くよ!~
(東京・大阪・名古屋)
・舞台『こどものおもちゃ
・コス☆メン フェスティバル vol.15~宿命の夜想曲
・みんなで!ドルフェス2015
・CHaCK-UP―Episode.0―
・アンプラネット
・『E.T.L extra』記念トーク&ミニライブ
E.T.L extra ~Volume上げてRising★ハイ!スペーストリップに出発だ!~
・ミュージカライブ 『アンプラネット―ボクの名は―』
E.T.L extra ~Volume上げてRising★ハイ!スペーストリップに出発だ!~(DVD発売記念再上映)
E.T.L vol.8 ~ボクらのアジトでNATSU☆祭~
・アンプラネット―Back to the Past!―
E.T.L vol.214 ~ほしいのはキミのチョコだけ!~
・ワクワク「E.T.L vol.214」上映会&ドキドキWWミニコンサート
・DMM VR THEATER FINAL TRIP!E.T.L extra ~Volume上げてRising★ハイ!スペーストリップに出発だ!~
・プライムーン
・プライム☆タイム ~ほしいのはティアラのチョコだけ~
・「Music Fighter/まほろば」「アイドルステージ MUSIC COLLECTION vol.1」発売記念 アイドルについて話したい! talkportミーティング
・「Music Fighter/まほろば」「アイドルステージ MUSIC COLLECTION vol.1」発売記念 プライムーン&GS382 スペシャルライブ
・「プライムーン×8K」上映会
・P.P.P 219 ~Prime Puckish Party~
・「プライムーン×8K」上映会(再)
・GS382 ―暁の章―
・P.P.P 222 ~Prime Poetical Party~
・「Moonlight Serenade/威風堂々」発売記念 アイドルについて話したい! オンラインミーティングvol.2
・プライムーン&GS382 ―2022年に愛を込めて―
・P.P.P 225 ~Prime Precious Party~

 

本ブログを書くにあたり、参考にさせて頂きました。
管理人様、誠にありがとうございます。

Dolstedia
https://w.atwiki.jp/dorusute/

 

2022.6.10 東屋

ドルステとわたし ②―奇跡の軌跡―

こんにちは。
https://yoe7753.hatenablog.com/entry/2022/05/26/175649
にてドルステとの出会いを語らせていただいたが、引き続きこちらで思い出を語っていこうと思う。
自分自身のドルステ史をひとつひとつ書こうとしていたが、全部書いてたらネルフェス2024が終わってしまいそうなので抜粋にしておく。

 

その前に私のドルステ人生に欠かせない人物をここで紹介しようと思う。
友人のC氏。学生時代から十数年の付き合いがある彼女だが、私がオータムの円盤を見てすぐの頃の飲み会で「なんかヤバい舞台がある!!!キャストとキャラが似て非なる人!!!」と興奮交じりに話したところ彼女もあれよあれよという間にドルステに落ち、以降数々の現場をともにすることなった。
ドルステだけではなく「なんかヤバい〇〇がある!!」のテンションにいつも乗ってくれたり見守ってくれたりするC氏をはじめとする友人らには感謝してもしきれない。\いつもサンキュー大切な友人達/

 

E.T.L vol.4 ・4+】

2ndスプリングで晴れてAWデビューした私。
舞台作品としてドルステを楽しんでいた私に転機が訪れたのはこのイベントだった。
所謂「演劇」である第一部がないライブパートのみで構成されたライブ(もちろんお友達である「役者」が「演技」をしているのではあるのだが)に、「演技」を一切感じさせない、純度100%の、キラキラ輝くアイドル達がそこにいたのだ。

思い出深い出来事が3つ。

ひとつがETL4のラストの回、前売り券を入手することができなかった私と友人はなんとか当日券(たしかこの時は現地抽選だったと思う)をゲット。奇跡的に最前2連。あまりの運の良さに思わず受付で友人とハイタッチをした(迷惑行為はやめよう)。
そんな中で始まったETL。コラボドリンクを飲み干しながらうっきうきで紫のペンライトを振っていたが、アキラが絡みに行ったのは隣に座る赤いペンライトを振り、ヤマトのうちわを振っている友人C氏だった。その隣に、最前に、紫のペンライトを振る人間がいるにも関わらず。

後にアキラが赤リボンに絡みに行くのがお約束だと知り「なるほど歪みない!!!!!!SUKI!!!!!」となったがその瞬間はちょっとだけ担替えを考えた。それでも最後にフォローなのか???と思えるような指差しがあったのは彼の優しさなのだろう。

<余談>
そんな赤リボンの友人C氏。ことあるごとにアキラに喧嘩を売るうちわ(「ヤマトは渡さない」etc)を持って参戦していた彼女だったが、暁の章初日、喫茶オレンジにアキラが登場したとき、彼女がヤマトのうちわを見せたところ、颯爽とそのうちわを奪われるというサプライズが起きた。彼女が愛を込めて作ったヤマトのうちわをアキラがドヤ顔で持っている姿を見たら、長年に渡る彼女の戦いが報われたようで私も嬉しかった。

 

 

前説でうちわ弄りがある可能性があったとはいえ初日にヤマトうちわを持っていくことも #ドルステトンチキエピソード の一つだと思う。
</余談>

 

ふたつめ。
宇宙人は地球人の平日・休日概念を理解していないのか、この頃のイベントは平日に開催されることが多かった。
ETL4+は仕事のため初回には入らず夜公演が初見だったが、その日に初お披露目となったのが「無重力LOVE」。
独特すぎる振り付けと唯一無二すぎるキャップの歌声、「アインシュタイン敗北宣言」という謎すぎる歌詞。一気にこの曲の魅力に引力のごとく引き寄せられてしまったが、なにより心に残っていたのは客席のコールの完成度だ。
もう一度言うが、私がその時入った公演は初日の2回目の公演である。つまり客席も2回目、もしくは初見の人もいただろう。
しかし、なんの迷いもなく客席から上がったコールは「あっこのジャンルってファンもヤベーやつだ」と思わせるには十分すぎるものであった。
この「ヤベーやつだ」という感覚。言語として表現するのは難しいのだが、決して悪い感情ではない。私がエンタメに触れるにあたって重要視しているもので、これを感じたものについてはだいたい長い付き合いとなっている。当時はそんな自己分析はできなかったが、あの時感じたものは決して間違いではないのだと今なら胸を張って言えるだろう。

 

そしてみっつめ。私の推しを決める最大の出来事である。
先日の記事でも記載したが、私は眼鏡キャラが好きである。正確に言うと「めんどくさい」か「世話焼き」な「眼鏡」キャラが好きである。
CHaCK-UPのビシュアルが公開されたとき、土星人★ドットは裸眼だった。いかにも眼鏡をしています。というシルエットにも関わらずにだ。
そんな現実に打ちひしがれ、ダンスに惹かれたミミタを推して行こうと決めた矢先、ETL4+で土星人は眼鏡(のちにダブルリングと呼ぶことが判明する)をかけてきたのだ。二度裏切られた気分だった(クソデカ誇張表現)
もちろんドットさんの魅力は眼鏡だけではない。しかし、CHaCK-UPがまだ謎のベールに包まれていた当時の私にとって眼鏡は大きな要素すぎたのだ。

こうして青と橙の狭間を彷徨う日々が始まったのである。

 

 

【CHaCK-UP】

そしてついに始まったサマートリップことCHaCK-UP本公演。あらすじ公開時にまさかの宇宙人達は地球人であること、そして芸能科に通う学生であることが判明しTLが騒然となったが、当時のツイートを漁ってみたら芸能学校説は4月の時から出ていたようだった。

 


2014年8月30日。前日は学生時代から付き合いがある友人らと各々自ジャンルのプレゼン会を開催した。私とC氏はプレゼント◆5と三日月を布教し、15時から翌28時までDVDを見たあとにサマトリ初日を迎えるという今では到底できないスケジュールで動いていた。若いっていいな。
そうして迎えた初日。あの宇宙人のチャックの中はどんな人間なのだろうか。期待に胸を膨らませ、ロビーに飾られていた彼らの粘土細工に手を叩いて笑いながら幕を開けた舞台。そこにあったのは私が想像するもずっとずっとキラキラとした青春に包まれた世界だった。

天宮は確かに天才だった。ダンスでも、歌でもなく人の心を動かす天才。
天宮だけではない。火山。美野、美波、鳴上、土岐原。誰もが欠点と才能をもった、紛れもない輝きを持った原石。
凸凹な彼らが一つになる姿を見て、私は自然と涙を流していた。

ステージという狭くて広い宇宙の真ん中で輝き出した彼らは、どうしようもなく私の心を魅了したのだった。

さて、先程眼鏡と性癖について語らせてもらったがここでもう一度挙げておく。
私は「めんどくさい眼鏡」か「世話焼きの眼鏡」なキャラが好きである。
土岐原穣を見て何も思わないはずがなかった。白發中揃った大三元である。
更に加えると、昔から特撮オタクであった私は戦隊の青が好きになる呪いにもかかっている。

ETL4+で始まったオレンジと青の間を彷徨う日々は続くのであった。

私のドルステ人生において、CHaCK-UPと駆け抜けた日々が一番濃かったのかもしれない。2ndスプリング、ETL、コスメン、コミジャ、エピゼロetc、お友達の活動を含め、たくさんのものを貰った。応援を通して友達もできた。
彼らが輝く活動の隣に、私の第二の青春もあったのだ。

<余談>
物を数えるのが好きなオタクなのでサマトリ前後の公式ブログに掲載されたCHaCK-UPメンバーのツーショット数を数えたことがあるんですが
サマトリが終わる前までキャップとミミタのツーショットって限りなく少ないんですよね(確か1、2枚だったと思う)。
きみちゃんと美波の関係性を考えると細やかすぎる演出に震えるし、そこまで徹底して世界観を創ってくださる運営さんには感謝しかないのである。
</余談>

 

 

E.T.L vol.5 】

今は亡きアイアシアター。学園祭なら土日にやってくれとの叫び声は宇宙人には届かず、またしても平日開催となったこの公演。
その日は学生時代の友人を加えた3連での参加だったが、当時作ったうちわがこれ。

 

無重力LOVE専用アインシュタイン敗北宣言うちわである。
ノリと勢いで作ったのだが、ちょうどキャップが該当の歌詞を歌っているときに目線が飛んできたのだった。

エステランサ・レイリンボン・ティターナー7世は宇宙の大天才か?????

と思った瞬間である。
今までもアイドルとうちわを介したコミュニケーションをしていた自覚はあったが、ここまでうちわのコミュニケーションが深いものだと知ったのはこの瞬間が初めてだったのかもしれない。

 


ネルフェス2014】

大学の入卒業式以外で初めて訪れた武道館。
プレゼント◆5、血の雨と無恥、三日月、フルムーン、CHaCK-UP。夢のような大舞台に立つ彼らを見て、「次はネルケのゲスト枠ではなく単独ライブだ!!」とAWの私が叫んだ。
それは難しいかもしれないが、今なら声を大にして言える。ネルフェス2024。いつまでも待ってます。
<余談>
公演前に土星人の聖地巡礼として砂町銀座商店街を訪れたが、ドットさんは例のおでん屋さんのご店主に「あの着ぐるみ」と言われていた。
</余談>

 

 

【コミックジャック】

円盤に収録されていまいが忘れはしない。
宝の地図のペアダンスでミミタとドットの回があったことを。
サマトリの握手拒否を彷彿とさせるような振り付けがあったことを。
私は絶対忘れたりはしない。
というより今からでも良いからペアダンス全員分の映像を出してくれ。

このときにはもうミミタのお友達である本田さんに大きな仕事が決まっていたことはわかっていた。
千秋楽の日、カーテンコールで彼が声を詰まらせたのはきっと忘れないだろう。

 

 

【CHaCK-UP ~ねらわれた惑星~】

ミミタがスリープモードに入り、美波が留学した公演。
当時は「ミミタがいないこと」と「本田さんに大きな仕事が決まったこと」がリンクしてしんどささえ覚えたが、「不在」を「物語」にすることにより彼の存在を描いてくれたことは運営なりの優しさだったのだろう。
そしてヘルプクルーとして参加することになったポミィ。「美波旅生の弟」としても「ミミタ不在を支えるクルー」としてもとんでもない重圧があったと思う。そんな中、彼の笑顔は優しかった。

 

「次に宇宙人が来るなら海王星人だろう!!!」と言って初日に持って行ったうちわ。

結局、海王星人ではなく冥王星人だったのだが、その後の展開を考えると私は予言者だったのかもしれない(???)

 

E.T.L vol.7 】

CHaCK-UP初の4都市ツアー。残念ながら福岡公演には行くことができなかったが、濃密な期間を過ごすことができた。
橙TOが暴走して土星民族のコスプレをしていたが、一介の橙チャームも同じ恰好をしたところ、ドットさんから爆レスをいただいた。彼もなにか思うところがあるのだろう。

 

E.T.L vol.7名古屋公演と2色のペンライト】

ここから先はあまり良い話ではないけれど一区切りということを免罪符に書いていこうと思う。
ミミタがスリープモードに入ったことで、必然的に青いペンライトを振る機会も少なくなった。
今日は青とオレンジどちらを振ろうか、なんて迷うこともなくなり、着ていく服もオレンジ一色となった。
そんな中、当時のTwitterでもあまり口にすることはなかったが、どことなく罪悪感を覚えるタイミングもあったのだった。
単推しのチャームさんやジュジュやキャップに願いを託したチャームさん。そんな中私はドットさんに逃げてしまったのではないか、と。なんだか申し訳なくなって、けれど申し訳ないと思うことすら申し訳なくなって、いつしか私はTLの外では言外に橙チャーム単推しのような振る舞いをするようなことが多くなった。もちろんアイドルの応援は楽しかった。心からそう言える。しかし、ほんの少し影が差す瞬間は確かにあったのだった。
そんな心持ちの中開催された名古屋公演。
ここだけのミミタの目覚め。自分は青を振っても良いのだろうか、もしかしたらこれが青を振る最後のチャンスになるかもしれない。そんなことを考えながら、迷いに迷った挙句当日は青と橙両方のペンライトを振った。ドットさんからは頷きを貰い、ミミタからは客降り中に立ち止まっての指差しを貰った。
なんだか許され、悩み抜いたことが報われたような気がした。

この「許された」という感情。私がドルステを追うにあたり時折遭遇する感情である。
誰かしらの人を「推す」オタクにとっては身近な感情なのかもしれないが、色とりどりのアイドル達が輝く中、いつもと違う色のペンライトを振ったり、2色振ったりすることに対して罪悪感を感じる人も多少なりともいると思う。もちろん多色推しをするのはその人の自由だし、そうした推し方をする人をどうこう言うつもりはない。
しかし、自分の中の感覚として、1グループ内の多色持ちは少しだけ浮気をしているような錯覚に陥るのである。
そんな中でドットさんとミミタ、両方からファンサを貰えたことは私にとって「許し」だった。ずっと降り続けていた長い長い雨がやみ、雲間から光がさしたような気分だった。

もちろんこの罪悪感と「許された」という感覚は非常に暴力的な己の中の一方的な感情であり、本来ならばアイドルである彼らにぶつけるのは健全なものではないのかもしれない。しかし、アイドルという偶像を信仰する我々は、さながら懺悔室で祈る信徒だ。その上、彼らは本来舞台の世界という虚構から生まれた存在である。その虚構を「本物」の「偶像」にするのもまた、ファンという信徒にも似た存在であるのだ。

こんな思いをしたにも関わらずGS382withアキラだと青を振って良いのか紫を振って良いのか散々悩み、許しを請うことになるのはまた別の話である。

 

 

【みんなでドルフェス2015】

2015年10月15日。
ドルステ民にも忘れられない1日。
ドルフェス2015終盤、ヤマトくんからプレゼント◆5の活動休止が伝えられ、そして彼らが歌った「空に落ちる」。
泣きながら紫色のペンライトを振っていた私だけれど、曲が終わり、CHaCK-UPが出てきてもペンライトの色を変えたら全てが終わってしまう気がしてボタンを押すことができなかった。なんなら"今出てこないでくれ"とも思ってしまった。
それでも彼らは優しかった。

「離れたらみんな忘れちゃう 仕方のないことだよ」
「冗談だろ? 俺が忘れるわけないだろ 俺達友達だろ」

彼らが歌った「アルタイル」。曲の後半になってもまだ紫色を振っていたとき、ふとドットさんと目が合ったのだ。
その時の微笑みが「それでいいんですよ」と言っていたような気がした。
もしかしたら箱推しの紫色だと思われたのかもしれない。
今思えばお友達の大きなお仕事が決まり、この先マル簡単には会えなくなることを示唆した曲でもあったが、それでも、なんだか自分の心をそのダブルリングで見通されているような気がした。
そしてその時の彼の表情で彼らがどれほど私達の心に寄り添ってパフォーマンスをしてくれていたのか、この曲がドルステに関わる人達すべての想いを背負っていることを実感したのだった。

<余談>
当日泣きすぎたせいで翌日声が出なくなり、仕事中は風邪を引いたのかもしれません~と誤魔化していたところ取引先にはガチめの心配をされ、偉い人からは「今日はもう電話に出ない方がいい」と言われ、人の優しさを知った1日でもあった。
</余談>

 

実はドルフェス2015のDVDは届いた時に1度見ただけで封印してしまっている。
そのためプライムーン&GS382のリリイベのOPでDolly dayが流れたとき。なんの曲だかすぐには分からなかった。
しかしドルステと希望をもって一区切りを迎えた今ならきっと笑顔で当時の彼らを見ることができると思うので、キラキラした思い出の宝箱をもう一度開けてみようと思う。

 

 

【エピゼロ】

この「エピゼロ時空」という概念において、舞台構成、そして天宮の天才的所業において色々語りたいのは山々なのだが、初日最前ドロシーさんゼロズレの衝撃はヤバかった、ということのみ記しておく。

 

 

【アンプラネット】
【アンプラネット―ボクの名は―】
【アンプラネット―Back to the Past!―】

ひとまとめにして申し訳ないが、アンプラネットはこの3公演の繋がりなくして語れはしないだろう。
CHaCK-UPの後輩としてデビューした彼らは本物の宇宙人。ドルステがファンタジー路線に舵を切ったことに不安を感じなかったわけではなく、離れ離れになった家族と再会するという目的を果たすための手段としてアイドルの道を歩んだ彼らを本当に愛せるかどうか心配になったりもした。途中で推しの身体が変わるし。


だからこそ、BttPでアイドルとしての居場所を見つけた彼らを見て心から嬉しかった。アンプラネットは「アイドルの物語」ではなく「アイドルになるまでの物語」であったのだ。
そして、「ボクの名は」で久し振りにお姿を拝見した祐様。2015年以来の再会だったが、何一つ変わらない姿と愛で私達アムールを包んでくれたのだった。
祐様を前にすると自然と背筋が伸びる。彼が笑ってくださる限り、できるだけ淑女でいようと心に決めるのであった。

 


E.T.L extra ~Volume上げてRising★ハイ!スペーストリップに出発だ!~】

CUFの面々が個々のお仕事で忙しくなる中、CHaCK-UPのメンバーも全員は集まれなくなってきた頃に開催された上映会は私にとって希望でもあった。
映像とはいえ、CHaCK-UP全員が集まった姿を見ることができたのだ。
特に初演の年はマルのお友達が地球を守っていた頃で、戦隊のレッドを務めるキャストがモデルや雑誌の仕事ならともかく他社の映像作品に出演することは極めて珍しい。関係者各位の涙ぐましい努力と愛が垣間見えてこちらも目一杯楽しまなければ!という心持ちにもなった。
映像ならではの演出を使った楽曲の数々、そして選抜生の日常も描いた「アルタイル」。映像ではあるが、確かに彼らはそこに生きて存在していたのだ。
CUFやアンクラのトンデモ発言(大半崎山さんと松田さんではあるが)やバイトチーフ星乃さんのハーメルンのクッキー売り、コラボフードのみならずアルコールドリンクまで枯らすドルステ民等々、たくさんのドルステトンチキエピソードが生まれた場でもある。

 

ファイナルトリップで振ったうちわ。

あたたかい対応をしてくださるスタッフさんも多く、本当に良い会場だった。

 


E.T.L vol.214 】

2018年2月のこのイベント。以降も小規模なイベントは開催されてはいたものの、3年の休止期間に入る前最後のイベントである。
一切説明のない天王星の皇女やサティ&マーニィのペッパー警部、語りたいものは多々あるが、一番好きなのはプライムーンのエキゾチックラバーズだった。さらに言えばここで生まれた伝説の「ティアラのみんな、お姫様になってね!」である。
まだ三日月の子孫ということ以外プライムーンという存在が何者なのかよく分かっていない中、ラストの回であの台詞をぶち込んでくる覚悟と胆力に惚れた瞬間だった。
今でもよく配信を繰り返し見ることがあるが、客席の反応を含めドルステ史の中でも五本の指に入るくらい大好きな瞬間だ。

 


【プライムーン&GS382】

彼らのことを"思い出"として語るのには多少なりとも抵抗があるので公演そのものについては記さないでおくが、2020年11月2日、約3年の沈黙を破り新作発表があった日のツイートは今でも見返すことがある。
コロナ禍真っ只中、やっとプレイムーンが何者なのかわかるという高揚感と、ドルステに再会できるという興奮、そしてコールができないなら光量を多くするまでだ!と続々と光るマスクの購入報告が上がる異様なTLだった(褒めてます)。

 

 

だいぶ片寄りが出てしまったが、ひとつひとつが「ドルステとわたし」の軌跡であり、その出会いが奇跡である。
本当はここでは語り切れないほどの思い出があるが、懐古編はここまでにしておく。

 

2022.6.8 東屋

 

ドルステとわたし ①―虚構が本物になる瞬間―

【はじめに】

 

はじめまして、東屋と申します。
この度はアイドルステージ11年の一区切り、本当にお疲れ様でした。
普段表に向けて文章を書く機会が少ない自分ではありますが、自分がドルステと出会った頃からを思い出しながら少しずつ「ドルステとわたし」を残していこうと思います。

レポ等は次章以降で本章は完全に自分語りとなります。

 

※当方紫リボン、赤アムール、橙チャーム、翠ビジュー、赤ティアラ、群青撫子です
※当時のツイートを元に書いていますがかなり曖昧・不明確・間違った記憶もあると思います

※AWは壊したり壊さなかったり


【ドルステとの出会い】

 

初めて「アイドルステージ」の名前を目にしたのは2013年。ちょうど観劇の趣味をはじめ、忍ミュにハマっていた頃でした。
何故かその頃はネルケに良い印象がなく(というより「なんか怖…」って感じでした)、劇場で貰ったピンク色のチラシに書かれていた"本物のアイドルに会える"のキャッチコピー(だったような気がする)を読み「怖…近寄らんとこ……」という気持ちになったのを覚えています。
今でこそフッ軽人間を自称していますが、当時の自分はまだ軽率に新しいコンテンツに手を出す勇気を持っていなかったのでその時はそのままになってしまいました。もしあの時の出会いを大切にしていればぷれごもう少し早く出会えたのかなと、今でも少しだけ悔やんでいます。

とはいえハマった時がハマり時なので!!!!の想いはずっと胸に抱えていこうとも思ってます。レッツポジティブ。

 

そして2013年の12月から2014年の1月にかけて。
忍ミュクラスタで構成されたTLがなんだか楽しそうな雰囲気になっているのを感じ取り、フォロワーさん達のツイートから「ぷれご」「三日月」「クリパ」「新作」の名前が頻出していることに気付きました。
調べてみると「あの時"近寄らんとこ…"ってなった舞台じゃん!!」となり、更に調べてみると出演者の欄に佐藤流司くん、才川コージくん、服部翼くん、小野一貴くんの名前があることに初めて気付きました。


先程当時は忍ミュにハマっていたと書きましたが、がっつり食満クラスタ、そして戦国鍋好きでホトトギスLIVEでサイリウムバルログしていた自分にとって「これ手出さない訳にはいかない訳なくない…?」「むしろなんで今まで距離を置いていたんだ…?」となった瞬間でした。早々に次回公演に行くことが決まっていた。

 

初めて公式ブログを読んだ日のツイート。真っ逆さまやんけ。


そしてあれよあれよと公式PVを見て、優しいフォロワーさんにアテンドされつつ早速買ったDVDが届いたのが1月29日。AWにようこそされた瞬間です。

 

サマーライブのDVDを見た時のツイート。人生はどうなるか分からない(2ndスプリングを生で観て赤アムールにすっ転ぶ)

 

ぷれごを知ってすぐはAWシステムにいまいちピンときてなかったのですが、元々Sound Horizonが好きだったため、「Revoと似て非なる人の関係と同じ」という事に気付いてからはすんなり受け入れることができました。
Sound Horizonの主宰であるRevo氏とSound Horizonの楽曲中に登場し、彼が演じるキャラクターもRevo氏とは別の人物という扱いで「似て非なる人」と呼ばれています。)

ハマる土壌はあった、むしろハマる土壌しかない中、2ndスプリングのチケットを申し込み、来るべき初現場にうちわとペンライトの用意をしながら身構えるのでした。

 

生まれて初めて作ったうちわ。求ムセンス

 

【宇宙人との出会い】

 

恋オト公演を間近に控えた2014年4月2日。
ドルステ民にとっても大きな転機となる日だったと思います。
謎の宇宙人アイドルCHaCK-UPのシルエット公開。TLの随所で大喜利が見られましたが、無類の眼鏡っ子好きであった私はドットさんのシルエットを見て「これは眼鏡キャラがキタのでは…?」とわくわくするも、写真が公開された段階では眼鏡はかけておらず、「なんでこのポーズで眼鏡っ子じゃないんだ!!!!」と勝手に打ちひしがれていました。
それがのちにああなるとは知る由もなく、その時はミミタを推そうと決めていました。

 

<余談>

【ブログが消えたのは文化的損失】
今では強火橙TOの崎山さんですが、CHaCK-UPの情報が解禁された時には「この度、僕が予てから憧れている方ドット君が地球でライブをやるらしいです。ドット君はあまり人と交わらず、告知なども一切しないので恐れ多いですが僕が代わりに告知をしようと思います。」と丁寧にブログを書いていました。当初のブログはもう消えてしまっているのでここに記載しておきます。 

</余談>

 

 

【初めての現場】

 

2014年4月16日。満を持しての恋オト初日。期待に胸を高まらせながら客席で開演の瞬間を待つ……と思いきやまさかの残業が降りかかり会場に着いたのはちょうど開演したとき。
生まれて初めての生ドルステは紀伊國屋ホールのロビーで迎えました。
受付付近に置いてあるモニター。そこに映ったのはぷれごの衣装を身に纏った要様が登場する瞬間の様子。
笑いと困惑に包まれた客席をどこか客観的に見ながら、「自分も早くこの世界に飛び込みたい!」とはやる気持ちを抑え係員さんの誘導の元、客席に向かったことを今でも覚えています。

「この世界に飛び込みたい!」とは思ったものの、当時のツイートを漁ってみると初日は「舞台を楽しむ」「アイドルとお友達の関係性を楽しむ」要素のみでした。「アイドルの応援を楽しむ」余裕はなかったようで、2、3回公演を重ねてから、舞台もアイドルの応援も楽しむというステージにシームレスに移行していったようです。

 

こうして幕を開けた私のドルステ人生ですが、元々「虚構」を楽しむという土壌はありました。
しかしドルステを追いかけるようになって気付いたのですが、「虚構」が「現実」になる瞬間ってくるのですね。
自分もかつてドルステの観客について「観客もアイドルのファンを演じる」と評したことがあったのですが、ここに課される「演じる」とは「act」ではなく「ロール(役割)」だと思っています。アイドルのファンという役割を受け入れ、自ら楽しみ、ステージの世界と通じたとき、創作という虚構は本物となり、観客はファンに、演者はアイドルとして輝きはじめる。
(もちろんドルステは舞台作品であり、舞台として評価されるべきところはたくさんありますがここでは割愛させていただきます)
こうした世界に一歩を踏み出せたのは自分の人生の転機であったかと思います。

 

長くなりそうなのでここで一度区切り、出会い編とさせていただきます。


2022.5.26 東屋